リウマチの種類

若年性特発性関節炎

若年性特発性関節炎とは

リウマチイメージ

関節リウマチは、主に働き盛り世代とされる30~50歳代で発症するケースがほとんどですが、16歳未満の子どもに同様の症状が現れることがあります。これを若年性特発性関節炎と言います。以前は、若年性関節リウマチという病名で呼ばれていました。有病率は10万人に10人、年間では10万人に1人と推定されています。

主な症状ですが、全身に症状が現れる場合(全身型)と、いくつかの関節のみに生じる場合(関節型)があり、さらに関節型で5カ所以上の関節で症状がある場合を多関節型、4ヵ所以下の場合を少関節型に分類されます。なお原因については、完全に解明されたわけではなく、免疫反応、環境暴露(感染症がほとんど)、遺伝的因子によって発症するとされ、全身型と関節型では原因が異なると考えられています。

全身型では関節炎や発熱のほか、リウマトイド疹という発疹が見られます。なお関節の症状についてはそれほど目立たず全身症状として強く出現するようになります。そのほか心内膜炎を発症することがあります。年齢的には、3歳、8歳に発症のピークがあります。男女比は半々です。関節型では、関節炎が主症状で、膝や足などの関節から発症することが多いと言われています。10歳以降の女児に多い傾向があります。

また、どちらのタイプにしても関節の痛みや腫れ、熱感、こわばりといった症状が現れます。適切な治療を受けないと関節破壊を起こすこともありますので、いつもと様子が違うなどの異常を感じたら速やかに医療機関を受診するようにしてください。


治療について

治療については、大人の関節リウマチと同じく薬物療法が中心となります。全身型では、副腎皮質ステロイドが使用されることが多く、メチルプレドニゾロンパルス療法が行われることもあります。関節型では、診断が確定するまでの間に症状を改善させるNSAIDsを使用します。その後、メトトレキサートや生物学的製剤を用いた治療が行われます。

このほかにも関節を守るべく、正座、しゃがみこみ、重いものを持つといったことを避けるようにするなど日常生活を送るうえでの注意も必要です。

悪性関節リウマチ

悪性関節リウマチとは

関節リウマチに加えて、血管にも炎症が広がっている、いわゆる血管炎も生じている状態(合併症)を悪性関節リウマチと言います。原因については、関節リウマチ同様に完全には解明されていませんが、免疫異常が強く認められます。関節リウマチの患者様の0.6%の方に発症しています。

主症状としてはすでに発症している関節リウマチの症状の進行が早まる(関節破壊など)ほか、38℃以上の発熱、筋肉痛や筋力の低下、紫斑のほか、胸膜炎、間質性肺炎、心外・心内膜炎、消化管出血などが見られます。さらに末梢の動脈に炎症が起きると皮膚潰瘍や壊死といった症状も現れるようになります。


治療について

関節リウマチの治療に併せて行われ、悪性関節リウマチの治療として、抗リウマチ薬(副腎皮質ステロイド,メトトレキサートなど)、生物学的製剤、免疫抑制剤などが用いられるほか、血漿交換療法(血液の血漿成分のみを交換)を取り入れることもあります。治療法に関しては、患者様の現在の状態や重症度で異なります。なお悪性関節リウマチは寛解に至るまで入院加療が必要な病気で難病に指定されています。そのため治療については公費が支給されます。

リウマチの原因

関節リウマチの原因については、そのメカニズムも含めて全てが解明されたわけではありません。現在のところ、免疫異常により関節の腫れや痛みが起こる病気と定義されています。

その免疫異常が起こる原因として挙げられているのが、遺伝的要因、環境的要因です。遺伝的要因とは、家族や親族などにリウマチを発症した患者様がいるかどうかということですが、家族などにリウマチの患者様がいた場合とそうでない場合の発症率の差は、わずかに発症者がいた場合の方が高いというだけで、それほど影響があるとはみられていません。そのため、必ずしも遺伝する病気ではないことはわかっています。

次に環境的要因ですが、これは感染症(細菌やウイルス)の病歴の有無やホルモンの影響などが指摘されていますが、感染については何の病原体に感染するとかかりやすいかといった特定はなされてはおらず、ひとつではなく複数以上の病原体が関係しているといったことも考えられています。また、関節リウマチは女性の患者様が多いことからホルモンの影響についても語られていて、実際に経口避妊薬の使用、妊娠などでリウマチの症状が軽快したり、産後や閉経後に悪化したりということがあることからリウマチとホルモンの状態というのは何らかの関連性があると言われているのです。

また感染症の病歴やホルモンの影響にストレス、疲労なども加わることによる刺激が免疫の働きを異常化させ、関節リウマチを発症させるという説もありますが、まだはっきりしたことはわかっていません。

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