丈夫な骨作りは胎児のうちから

  • 2023.01.24

骨粗鬆症財団からパンフレットが届きました。
厚生労働省の「平成30年国民健康・栄養調査」の結果によると、女性は20〜50歳代でやせが課題となっております。
20〜50歳代の女性のやせの者(BMI<18.5kg/m2)の割合はいずれの年齢階級も10%超であり、特に20歳代では19.8%

「健康日本21((第二次)」でも、若年女性のやせは低出生体重児出産リスクと関連があることが示されています。
わが国では、「小さく生んで大きく育てる」とよく言われますが、お腹の中の赤ちゃんの成長に必要なすべては、お母さんの胎盤からへその緒を通して与えられます。妊娠中のお母さんの健康状態や食生活はとても重要です。妊娠中の母親が食事量を制限すると子宮内が低栄養となりかねません。そして、妊娠中の栄養状態が子供の将来の健康状態を決めるという研究が多く出されています。
低体重で生まれた赤ちゃんは将来の骨粗鬆症リスクが高くなります。また、たとえ小さく生まれても、一生にわたり栄養やライフスタイルに気をつけていけば、病気の発症リスクを低くすることができることも、理解してほしいです。

高齢の方だけでなく、全ての人々が栄養バランスの取れた食事と健康的な生活習慣を心がけましょう。
特に、ビタミンDはカルシウムの吸収に必要で、魚介類、卵黄、バター、キノコ類に多く含まれます。
当院では、職員一体となって啓発活動をやって行きます。