リウマチ治療の流れ

関節リウマチの治療は、一般に「問診→検査→診断→治療開始(薬物・リハビリ療法→手術療法)」の流れで行われます(※詳細は個々のケースによります)。大まかな流れは、下記の通りです。

STEP1 問診
問診では、主に次のような内容についてお伺いします。
  • 家族歴(遺伝的素因の有無を確認します)
  • 既往(リウマチと関連性のある疾患の有無、リウマチ治療を行う上で副作用を招きやすい疾患が無いか、などについて確認します)
  • 現病歴(発症時期、最初に症状が出現した関節部位、発症前後の心身の状況などについて伺います)
STEP2 検査
リウマチを早期に発見し、その活動性を把握して適切な診断・治療に結び付けるために諸検査は欠かせません。リウマチは、初期診断が難しいため、検査は繰り返し行われることがあります。また、治療中に薬の効果や副作用、合併症が起きていないかを確認するために、定期的な検査が必要となります。
【リウマチの代表的な検査】
血液検査 リウマトイド因子 「陽性」の場合はリウマチの可能性が高い
抗CCP抗体 「陽性」の場合は他の疾患である可能性が低い
CRP(C反応性蛋白) 数値が高いほど炎症が強い(短期的な炎症指標)
ESR(赤沈値) 炎症の程度がわかる(長期的な炎症指標)
X線検査 関節および骨の状態を確認する
関節液検査 滑液(関節を包んでいる滑膜から分泌される液)の量と質を確認する
STEP3 診断

一般に、20年以上前に発表された米国リウマチ学会の分類基準(1987年)がよく知られていますが、これはあくまでも臨床研究を行うために患者を均一化するための分類基準であって、診断基準ではありません。確実に関節リウマチであると分類するのが目的のため、特に関節リウマチの初期の状態での診断には使えないことが多いと言われています。

近年、発症早期から強力な抗リウマチ薬で治療を開始すれば関節の破壊を抑えられることが多くの研究で証明され、早期診断の重要性が叫ばれるようになってきました。そのため新しい診断基準の策定が待たれていましたが、2009年の米国リウマチ学会において、欧州リウマチ学会との共同作成による新しい関節リウマチ分類基準(試案)が発表され、若干の改定を経て翌2010年に論文化されました(2010ACR/EULAR関節リウマチ分類基準、下表)。今回の改定は、早期に抗リウマチ薬による治療開始が必要な患者を同定することも意図したものなので、早期診断には極めて有用だと考えられています。

ただし今回の新しい基準もあくまでも分類基準です。この基準に合わない関節リウマチ患者も、この基準には合致するが関節リウマチでない症例もありえます。またこの新基準を使うためには一定の診療技術も要求されます。滑膜炎による関節腫脹を診断し、適切な鑑別診断を行った上で関節腫脹が他の疾患によるものでないと判断出来るか、X線上の骨びらんが関節リウマチによるものと診断出来るか、当院の院長は、現在までたくさんのリウマチ患者さんの診断と治療にたずさってきたため、正確な診断ができると自負しております。

ACR/EULAR ACR/EULAR 関節リウマチ分類基準2010(Ann Rheum Dis 2010 69 Ann Rheum Dis 2010 69:1580-1588)
腫脹または圧痛のある関節数 小関節:MCP,PIP,第1IP
2~5MTP,手首
大関節の1ヵ所 0 ● 中,大関節:肩,肘,膝,股,足首
● OAとの鑑別のためDIP,第1CMC,第1MTPは除外
● 最低1つの小関節を含む11関節以上には,顎関節,肩鎖関節,胸鎖関節なども含めることができる
大関節の2~10ヵ所 1
小関節の1~3ヵ所 2
小関節の4~10ヵ所 3
最低1つの小関節を含む11ヵ所以上 5
血清反応 陽性基準は施設ごとの正常値を超える場合
リウマトイド因子,抗CCP抗体の両方が陰性 0 ● 低値陽性は正常上限から正常上限の3倍まで
● 高値陽性は正常値上限の3倍を超える場合
● 国際基準ユニットができれば変更予定
リウマトイド因子,抗CCP抗体のいずれかが低値陽性 2
リウマトイド因子,抗CCP抗体のいずれかが高値陽性 3
罹患期間  
6週未満 0 ● 評価時に腫脹または圧痛関節のうちで,患者が申告する罹患期間
6週以上 1
炎症反応  
CRP,ESRの両方が正常 0 ● スコアリングには最低1つの血清反応,最低1つの炎症反応の測定が必要
CRP,もしくはESRのいずれかが異常高値 1
STEP4 治療開始
当院では、基礎療法、患者教育、リハビリテーション(当院オリジナルの運動療法)、薬物療法にて治療を行います。また必要があれば、手術療法などが行われます。

リウマチ科

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整形外科・リウマチ科・リハビリテーション科
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