リウマチのリハビリ

リウマチ

薬物療法には、痛みや炎症を取る効果が期待できます。しかし、薬にばかり頼って関節を動かさないでいると、関節が固くこわばってしまうことがあります。ここで大切になってくるのがリハビリテーションです。毎日繰り返し、長期にわたって行えば、関節の機能障害を抑え、また痛みもやわらいでいきます。

リウマチのリハビリテーションは、大きく理学療法(物理療法や運動療法)、作業療法、および装具療法の3つに分けられます。


理学療法

物理療法

理学療法は主に物理療法と運動療法からなり、主に痛みを和らげるために行う物理的なエネルギーを利用する治療法が物理療法です。患部に熱や電気、水流、超音波、光など物理的な刺激を加えることで、筋肉の緊張緩和、局所の血流改善、鎮痛消炎を図ります。なおリウマチの患者様が行う物理療法で最も取り入れられている治療法が温熱療法です。

温熱療法は患部を温めることで、筋肉の緊張緩和や局所血流を改善させ、疼痛や腫脹といった症状を和らげてくれます。この治療で使用される主な機器には、超音波やレーザーを使った電気療法、ホットパック、パラフィン浴などがあります。

電気療法では温熱が患部の奥にまで浸透しますので、股関節や膝など比較的大きな関節を治療するのに適しています。なおパラフィン浴とは、ロウの一種を溶かした液体に手指などを温めるといった治療になります。ホットパックは、保温性の高い袋を温めて患部に当てて血行をよくするというものです。なお、パラフィンとホットパックに関しては、薬局で市販されているので、自宅で行うこともできます。

また熱を帯びた急性の炎症状態になっている関節につきましては、水や氷などで患部を冷却することで、むくみや炎症を抑え、痛みを除去する寒冷療法を行います。これは反射により血管が拡張して、血液の量が増加することで、強張った筋肉が和らぐといったことが期待できます。

なお、電磁波照射療法では、人工関節などの金属が体内に入っている場合ですと、金属も加熱してしまうため適当ではありません。また、体のある部分に引く力を加えることで、関節変形、拘縮(関節の動く範囲が狭くなった状態)などに対する治療を行う牽引療法は進行したリウマチでは、頸椎に障害が生じている可能性がありますので、その場合は避けるようにします。


運動療法

運動療法は、関節や筋肉の働きが損なわれないよう、体の運動機能を維持することが目的です。主に筋力の増強や、拘縮した関節可動域を回復させるために行います。

これには2通りの方法があり、1つはリハビリテーション施設のある医療機関で理学療法士に体を動かしてもらう他動運動と患者様ご本人が行う自動運動があります。他動運動は自ら体を動かすことが困難な患者様が主な対象となり、多少の痛みや機能障害があるという患者様でもできる限り自動運動を行うようにしてください。

ただ、自動運動が可能な方でも理学療法士から正しい姿勢や運動の仕方、負担のかけ方などのアドバイスを受け、それを日々実践できるようにするため、指導を受けるようにしてください。

なお自動運動の中心となるのが毎日行うリウマチ体操です。この体操は関節の可動領域を広げ、関節を動かす筋肉を鍛えるという効果が期待できます。温熱療法や入浴後など体が温まっている際に行うようにしてください。

体操を行う際の注意点ですが、関節に炎症があるときに行うと、痛みが増したり関節の変形を進行させる可能性も高まりますので、この場合は安静にしてください。炎症は無いけど痛みがあるという場合は、可能なところまでは行うようにしてください。また、調子が良いといった場合でも勢いや反動をつけたりせず、ゆっくりと行ってください。

なお具体的な体操の内容や体の動かし方につきましては、理学療法士がその患者様にあった体操(関節の可動領域や筋力などを確認しながら)にして指導しますので、この関節ならここまで動かせるとか相談しながら一緒に考えていきます。まずは「かかりつけ医」にご相談ください。


作業療法

作業療法とは、日常生活で動かす必要のある関節にできるだけ負担をかけないよう姿勢や動作を見直して、可能な限り自分のことは自分で行うという自立トレーニングのことを言います。

関節への負担を減らす具体的な方法ですが、例えばキッチンで家事をする場合、立ちながらではなく座って行う、水道の蛇口をレバーハンドルに替える、台所用品でよく使うものはワゴンに載せておくといった工夫を行います。またデスクワークを行う際は、頸椎や肩に負担がかからないように猫背にはならない、あるいはうつむかないようにする。パソコンでの作業時は、PC画面と目線の高さが水平になるように机や椅子の高さを調整します。

このほか、足を組む、肘をつくといった行為も関節に負担がかかりますので、これらの動作に注意するほか、外出時はエスカレーターやエレベーターをなるべく使い膝関節の負担を減らす、鞄は手で持とうとせず、肩にかけたり、リュックで背負うようにする、携帯ステッキなどの杖を用いて歩行を楽にするなど、全体的に生活習慣を見直すようにします。

また作業療法には、作業訓練を通じて社会復帰を図るという目的で行われることもあります。主な内容としては、絵画やパソコン指導などが行われますが、作業療法の一つである手工芸(クラフト)は手指に負荷をかけるため勧められません。

なお作業療法の指導については医師の指示に基づいた作業療法士が行います。

リウマチ科

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そがリウマチ・整形外科

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